月齢22~23

 下弦の月あたりの月齢です。月の出は真夜中頃で,南中するのが日の出頃です。しっかり観察するなら早起きして臨むことになります。上弦に比べて海の範囲が広いので,同じ半月でも少し暗めに感じます。
 望遠鏡による見どころは,北の方では雨の海東側(アルプス山脈・アペニン山脈),中央ではプトレマイオス周辺,南の方ではティコ・クラビウス周辺となります。
険しい山脈で知られるアペニン山脈は光の当たり方が上弦の頃とは逆になりずいぶん印象が変わります。

 下弦の月あたりの月齢です。月の出は真夜中頃で,南中するのが日の出頃です。しっかり観察するなら早起きして臨むことになります。上弦に比べて海の範囲が広いので,同じ半月でも少し暗めに感じます。
 望遠鏡による見どころは,北の方では雨の海東側(アルプス山脈・アペニン山脈),中央ではプトレマイオス周辺,南の方ではティコ・クラビウス周辺となります。
険しい山脈で知られるアペニン山脈は光の当たり方が上弦の頃とは逆になりずいぶん印象が変わります。

月齢21.6 2021年2月4日
天体望遠鏡直視(倒立像)
天頂ミラー使用時(鏡像)
月齢22.6 2020年12月8日
天体望遠鏡直視(倒立像)
天頂ミラー使用時(鏡像)

見どころポイント

月齢21.6 2020年12月7日
天体望遠鏡直視(倒立像)
天頂ミラー使用時(鏡像)

・この領域が欠け際に来た時,アルプス山脈(長さ250km高さ2400m)とコーカサス山脈(長さ520km高さ6000m)が非常によく目立ちます。
・クレーターでは,プラトー(直径101km)が見ものです。内部が溶岩で埋められていて暗く見えるのでかつては「大暗湖」と呼ばれたこともありました。内部には直径2km程度の小クレーターが5個ほどあって大口径の望遠鏡で見えるかチャレンジしたい対象です。また,西側の周壁の一部が三角形にずり落ちていることも興味をひきます。欠け際に来た時は周壁の影が鋭く内部に落ちて,その起伏のようすが強調されます。その時は内部の暗さも増しますので,まさに大暗湖の雰囲気が漂います。
・広大な雨の海に浮かぶ島のようにピトン山(高さ2250m),ピコ山(高さ2400m),テネリッフェ山脈(長さ110km高さ2400m)などの山々が見られます。
・アルプス山脈の南,コーカサス山脈の西にはクレーターのカッシニ(57km)があります。内部に2つ,外にも1つクレーターがあって特徴的な姿を見せています。

見どころポイント

月齢21.6 2020年12月7日
天体望遠鏡直視(倒立像)
天頂ミラー使用時(鏡像)

・この領域が欠け際に来た時,アルプス山脈(長さ250km高さ2400m)とコーカサス山脈(長さ520km高さ6000m)が非常によく目立ちます。
・クレーターでは,プラトー(直径101km)が見ものです。内部が溶岩で埋められていて暗く見えるのでかつては「大暗湖」と呼ばれたこともありました。内部には直径2km程度の小クレーターが5個ほどあって大口径の望遠鏡で見えるかチャレンジしたい対象です。また,西側の周壁の一部が三角形にずり落ちていることも興味をひきます。欠け際に来た時は周壁の影が鋭く内部に落ちて,その起伏のようすが強調されます。その時は内部の暗さも増しますので,まさに大暗湖の雰囲気が漂います。
・広大な雨の海に浮かぶ島のようにピトン山(高さ2250m),ピコ山(高さ2400m),テネリッフェ山脈(長さ110km高さ2400m)などの山々が見られます。
・アルプス山脈の南,コーカサス山脈の西にはクレーターのカッシニ(57km)があります。内部に2つ,外にも1つクレーターがあって特徴的な姿を見せています。