このくらいの月齢ではいわゆる上弦前後の月となります。日没後に南の空高くに見えてくるので,子どもさんを含め誰にでも観察しやすい月と言えるでしょう。
望遠鏡による見どころは,北の方では雨の海の東側を囲うアルプス山脈,コーカサス山脈,アペニン山脈がよく目立ちます。中央には,ヒッパルコス,アルバテグニウスそしてプトレマイオス,アルフォンスス,アルザッケルの大型クレーターが並んで目をひきます。南の方ではたくさんのクレーターがひしめき合う姿が印象的です。私の1番のおすすめは,月面で最も高いアペニン山脈の景観です。雨の海に落ちる漆黒の鋭く長い影がたまりません。
このくらいの月齢ではいわゆる上弦前後の月となります。日没後に南の空高くに見えてくるので,子どもさんを含め誰にでも観察しやすい月と言えるでしょう。
望遠鏡による見どころは,北の方では雨の海の東側を囲うアルプス山脈,コーカサス山脈,アペニン山脈がよく目立ちます。中央には,ヒッパルコス,アルバテグニウスそしてプトレマイオス,アルフォンスス,アルザッケルの大型クレーターが並んで目をひきます。南の方ではたくさんのクレーターがひしめき合う姿が印象的です。私の1番のおすすめは,月面で最も高いアペニン山脈の景観です。雨の海に落ちる漆黒の鋭く長い影がたまりません。
![](https://tukihosi-tan.com/wp-content/uploads/2023/01/月齢7_4_200430_モザイクLRGB_nE大-のコピー-1024x1024.jpg)
天体望遠鏡直視(倒立像)
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天頂ミラー使用時(鏡像)
![](https://tukihosi-tan.com/wp-content/uploads/2023/01/月齢7_4_200430_モザイクLRGB_nE大_左右反転-のコピー-1024x1024.jpg)
![](https://tukihosi-tan.com/wp-content/uploads/2023/01/月齢8_4_210420_モザイクLRGB_nE大-のコピー-1024x1024.jpg)
天体望遠鏡直視(倒立像)
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天頂ミラー使用時(鏡像)
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見どころポイント
![](https://tukihosi-tan.com/wp-content/uploads/2022/02/月齢8_4_210420_アルプス山脈LRGB_nE-のコピー.jpg)
天体望遠鏡直視(倒立像)
![](https://tukihosi-tan.com/wp-content/uploads/2023/01/月齢8_4_210420_アルプス山脈LRGB_nE_倒立-のコピー.jpg)
天頂ミラー使用時(鏡像)
![](https://tukihosi-tan.com/wp-content/uploads/2023/01/月齢8_4_210420_アルプス山脈LRGB_nE_左右反転-のコピー.jpg)
・月面のアルプス山脈は地球上のアルプス山脈ほどの規模には感じられません。同じく雨の海を囲うアペニン山脈に比べてスケールはかなり小さく感じます。
・アルプス山脈の中にはアルプス谷(長さ143km,幅11~14km,深さ700m)という大きな谷があって,小型望遠鏡でもはっきりと見ることができます。この谷の中には幅1kmという細くうねった谷(蛇行谷)があるのですが,私は口径25cmの反射望遠鏡で残念ながら確認したことがありません。よほど大気の揺らぎが少ない条件の時に30cm以上の大口径望遠鏡で挑戦したい対象です。
・アルプス山脈とコーカサス山脈の間にはカッシニ(直径56km)があります。内も外も溶岩で埋められた古いクレーターですが,内部に小さなクレーター,カッシニA(15km)とカッシニB(9km)があって,個性的な姿をしています。
・アルプス山脈の近くの雨の海には,ピトン山とピコ山という単独の山塊があってとても良く目立ちます。欠け際に来た時,影が長く伸びる印象からとても鋭く高い山のように感じます。しかし,いずれも水平方向は20km以上,高さは2200~2400mなので,思ったほど急ではありません。
・アルプス山脈やスピッツベルゲン山脈に沿って,よく目立つリンクルリッジ(しわ)が見られます。
![](https://tukihosi-tan.com/wp-content/uploads/2021/07/月齢7_6_180223_アルプス山脈.jpg)
![](https://tukihosi-tan.com/wp-content/uploads/2021/07/月齢7_6_190512_アルプス山脈.jpg)
![](https://tukihosi-tan.com/wp-content/uploads/2021/07/月齢7_9_180325_アルプス山脈.jpg)
![](https://tukihosi-tan.com/wp-content/uploads/2021/07/月齢8_2_201123_アルプス山脈LRGB.jpg)
![](https://tukihosi-tan.com/wp-content/uploads/2021/07/月齢8_4_190114_アルプス山脈.jpg)
見どころポイント
![](https://tukihosi-tan.com/wp-content/uploads/2022/02/月齢8_4_210420_アルプス山脈LRGB_nE-のコピー.jpg)
天体望遠鏡直視(倒立像)
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天頂ミラー使用時(鏡像)
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・月面のアルプス山脈は地球上のアルプス山脈ほどの規模には感じられません。同じく雨の海を囲うアペニン山脈に比べてスケールはかなり小さく感じます。
・アルプス山脈の中にはアルプス谷(長さ143km,幅11~14km,深さ700m)という大きな谷があって,小型望遠鏡でもはっきりと見ることができます。この谷の中には幅1kmという細くうねった谷(蛇行谷)があるのですが,私は口径25cmの反射望遠鏡で残念ながら確認したことがありません。よほど大気の揺らぎが少ない条件の時に30cm以上の大口径望遠鏡で挑戦したい対象です。
・アルプス山脈とコーカサス山脈の間にはカッシニ(直径56km)があります。内も外も溶岩で埋められた古いクレーターですが,内部に小さなクレーター,カッシニA(15km)とカッシニB(9km)があって,個性的な姿をしています。
・アルプス山脈の近くの雨の海には,ピトン山とピコ山という単独の山塊があってとても良く目立ちます。欠け際に来た時,影が長く伸びる印象からとても鋭く高い山のように感じます。しかし,いずれも水平方向は20km以上,高さは2200~2400mなので,思ったほど急ではありません。
・アルプス山脈やスピッツベルゲン山脈に沿って,よく目立つリンクルリッジ(しわ)が見られます。
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