土星

なんといっても環が最大の魅力である土星。毎年環の傾きが変化するのもわかります。

2023年7月30日
2024年7月7日
2025年8月16日

最近8年間の土星を並べてみました。
μ250+ASI224MCカメラの同じシステムで撮影しています。見かけの大きさや色調などできるだけ合わせるよう編集しました。粗い画像の年があります。m(_ _)m

2024年までは地球から土星の環を北から見ていましたが2025年に地球からは南から見るように変わりました。

2007年~2025年までの土星の画像を並べてみました。環の傾きが少しずつ変わっているのがわかります。これは土星が自転軸を公転軌道面に対しておよそ30度ほど傾けながら公転していることに起因します。2009年と2025年は地球から環を真横から見るタイミングや太陽光が環を真横から照らすタイミングがあり環は極めて薄いためにその時環が見えなくなりました。これを「土星の環の消失」と呼んでいます。ただし、2009年も2025年も消失の時期に土星は太陽に近かったため観測が困難でした。

2018年7月14日の土星動画

望遠鏡で見たイメージに近い動画です。大気の揺らぎによりゆらゆらと見えます。びしっと止まって見える夜はめったにありません。

2025年は土星の環が見えなくなるタイミング(土星の環の消失)は3月24日と5月7日でした。この時期の土星は太陽に近かったため、私は観測・撮影できませんでした。

同じ年でも環の傾きは変化します。9/26は9/22の衝に近いので、いわゆる衝効果によって環が他より明るく見えています。11/24に環の傾きが0.37度まで小さくなった後、徐々に傾きは大きくなっていきます。11/17も0.39度なので写真を見ればわかる通り、消えて見えなくなるほどではありません。実際に望遠鏡をのぞくと写真より環がしっかり見える印象です。