ネオチューン施工しました

 乗り換えて5年が経過した愛車ボルボXC40。この度、乗り心地を改善するべくサスペンションのダンパーをネオチューンしてもらったので書きとめておきたいと思います。

【きっかけ】
 この車で走った距離は約33,000km。いろんな道を走りました。低速域では角の丸い乗り心地を提供するものの中高速域での段差はまあまあの突き上げがあります。ある程度走ったらなじんでマシになるかと期待していたのですが…。10,000kmくらい走って少しマイルドになったかなという程度で、道の荒れたところを走るたびにもう少し何とかならんかなあと思ってしまいます。
 ある時、乗り心地にうるさいと自分でおっしゃる自動車評論家の国沢宏光氏がネットの記事でネオチューンというものを絶賛しておられました。氏が所有するボルボXC60にこれを施工したところ、きわめて乗り心地が良くなったというのです。ネオチューンとは純正のダンパーに穴を開けてオイルを抜き、専用のオイルを注入し低圧ガスを入れて封入するというチューニングです(くわしくはこちら)。リーズナブルに好みの硬さに調整できるというので一部の車愛好家から注目されています。調べてみるとボルボXC40も施工可能なようで、XC60とは兄弟車ということもあり、乗り心地改善の希望が見えてきたわけです。

【ネオチューン施工店】
 ネオチューンを開発された株式会社 SANKO WORK’Sのお店は千葉県にありますが、施工できる代理店がいくつか他府県にも存在していました。幸い京都にも株式会社Forceさんという代理店があって、私の自宅から車で30分の距離!!ハイエース等一部の車種しか施工しない代理店もある中、株式会社Forceさんは(2025年3月現在)国産車輸入車全般を扱える日本で最も西に位置する正規代理店なのだそうです。近くにあるというのは非常にありがたい!もう運命的なものを感じて早速連絡を取り、予約の上、施工してもらうことになりました。

株式会社FORCE 店舗の入り口

【実際の施工】
 車を持ち込んだのは2025年3月6日の夕方。まずは担当の中村さんにXC40へ乗ってもらって現状を確認してもらいました。段差乗り越え時の衝撃をできるだけ改善したいと言ったところ、2番目に柔らかいチューニングの「スーパーコンフォート仕様」を勧められたのでそれで施工してもらうことになりました。
 その日は代車を借りて翌日に取りに行くことになっていたのですが、思いの外、作業に時間がかかるということで連絡が入りまして、結局3月8日に取りに行きました。かかった費用は工賃含めて税込み88,000円。納車予定が延び迷惑をかけてしまったとお詫びとして作業工賃から1万円割り引いてもらえました。結果、1日余計にかかって1万円安くなったなら、私としてはむしろラッキーでした。担当の中村さん、話し方もやわらかく誠実な感じでとても好印象な方でした。お世話になりました。

ネオチューン加工済の純正ダンパー/施工の証:黄色のシールが貼られている

【施工直後】
 会計を済ます前に、チェック走行をしました。近くを軽く走った感じでは、確かにまろやかになった気はしてハンドルが軽くなった印象です。でも段差に差し掛かった時、当たりは丸くなったものの期待したほど衝撃が無くなったかというと正直「そうでもないな」という感じでした。担当の中村さんによると「施工してすぐはまだオイルがなじんでいないので、激変したという感じにはなっていないですが、100kmも走れば効果がかなり実感できるようになり、1000km以上でさらに良くなりますよ」とのことでした。
 自宅近くに帰ってふだん通っている道を走ると違いがよくわかりました。今まで気になっていた段差での当たりがかなりマイルドになっていると実感できました。翌日に嫁の車と乗り比べてみると一層当たりの柔らかさが際立ちます。段差のショックはあるにはあるんですけど、今までのことを思うとかなりマシになりました。一方路面の荒れていないところでは非常にまろやかに感じます。優しさに包まれたいやされる感覚です。前日よりさらにマイルドになったと思いました。

【500kmほど走ってみて】
 4月に入り暖かくなってきたので冬タイヤから夏タイヤへ交換しました。17インチ扁平率60%の冬タイヤから19インチ扁平率50%の夏タイヤに変わったのでその分多少硬くなる感じはありましたが、以前に比べるとたしかにマイルドな乗り味になりました。4月末まで、いろいろな道を走ってみた感想は次の通りです。

<ワインディング>
 心配していたワインディングでの挙動でも普通のペースで走る分には全く問題ありません。カーブを曲がる時のロールも特に増えたという感覚はなかったです。ただ、ハイペースで走った時に少しふわふわ感が出てやや不安定に感じた気はします。でも、元々飛ばすような車ではないので、この程度なら大丈夫だと思えました。
<高速道路>
 道路の継ぎ目の通過は明らかにショックが少なくなり、上手にいなしてくれることが多くなりました。そして、やや船のようなゆったりとした感覚が加わった感じがします。ただ、ふわふわして揺れが収まらないとか直進性が悪化したとかも特に感じなかったので個人的には問題なしです。総じて、今までよりまろやかな感覚で快適に走行できるようになりました。
<荒れた道>
 年に数回通る亀岡市から丹波篠山市へつながる国道372号線。けっこう突き上げが厳しい区間があって、通るたびに、足が硬いなぁ何とかならないかなぁと強く感じる道でした。同乗者があると気をつかうほどです。この道の存在が乗り心地改善を真剣に考える原因になったと言っても過言ではありません。ようやく4月下旬にこの道を走ったのですが、うれしいことに段差のショックはあるものの不快な感じはほとんどなくなりました。つまり、私の許容範囲に収まったということです。

 以上のように、どんな道を走っても足が硬くていやだなぁと思う感覚はほぼなくなり、舗装の良い道は癒しさえ感じられるようになりました。父親を乗せた時には「いままでガンッ、ガンッときてたのがなくなったな」と言われました。また、車に乗って走り出すたびにしなやかさを実感できるので、思わずにやけてしまいます。
 ただ、正直に言えば期待していた以上に改善されたかというと微妙なところ。やはり、タイヤサイズが大きくバネ下重量も重いからか、段差を越えるときにバタつき気味なのは少し残っていると感じます。さすがにネオチューンをもってしてもそこまでは解消できないのでしょうね。
 でも、比較的リーズナブルな料金で硬さが気になっていた乗り心地がここまで改善されたので、このネオチューン施工は正解だったと思います。足がしなやかになった相棒とこれからも長く付き合っていけそうです。今後、オイルがしっかりなじんで、さらに乗り心地が改善されることを期待しておきます。
(おわり)

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