惑星の接近

惑星どうしが近づいて見えることがあります。肉眼で,双眼鏡で,望遠鏡で接近現象を楽しみたいものです。

2015年10月18日 火星と木星の接近

火星と木星が0.4度くらいの離角で超接近した時の写真です。望遠鏡100倍でも同一視野に十分入るほどでした。

2017年元旦 火星と海王星の接近

火星と海王星が0.1度以内の離角で超接近した時の写真です。元旦の夕暮れ,よく晴れたので15分おきに写真を撮り海王星に対する火星の動きがわかるように多重合成しました。これを見ると火星の動きが速いことがわかりますね。この時,火星までの距離は約2億4600万㎞,海王星は約45億5600万㎞!

2020年12月20日 木星と土星の接近

今回ほど(離角0.1度)の接近は約400年ぶり,次回は約60年後ということで天文ファンの間では話題になった超接近でした。最接近12月21日の1日前から練習を兼ねて撮影しました。日の入り後,見え始めてくる頃の高度が低いので,シャープに写すのが難しい条件です。

2020年12月21日 木星と土星の最接近

最接近当日,雲が木星と土星の前を横切ることが多くてヤキモキしましたが,1日前と同時刻に撮影成功!練習のかいあって雲があいたわずかな時間にちゃちゃっと撮影できました。やはり事前の準備は大切ですね。さてこの最接近,肉眼で2つに見えるか?と事前に論争がありましたが,視力が落ちている(たぶん1.0はない)私でも何とか2つに見える気がしました(微妙な言い回し)。視力1.5の知人ははっきり分かれて見えたと証言しています。ちなみにこの時の両惑星の離角は約0.11度。光度は木星が-2.0等,土星が0.7等。

2020年12月22日 木星と土星の接近

この日は一番天気が良く雲の心配がありませんでした。おかげで21日の最接近を挟んで前後1日,ほぼ同時刻,同条件で撮影することができました。見比べると1日でも外惑星の位置は着実に変わっているんだなということがわかります。木星までの距離は約8億8600万㎞,土星は約16億1900万㎞でした。

2023年3月2日 金星と木星の接近

この日夕暮れの空で明るい金星と木星がほぼ月1個分まで近づきました。画像では同じ望遠鏡で撮った当夜の月と比較しています。
この時の金星までの距離は約2億400万㎞,木星は約8億6400万㎞でした。

2023年2月27日~3月5日  金星と木星の接近

最も近づいた3月2日を中心に前後3日間、合計7日間の金星と木星の位置変化を1枚の写真にまとめました。雲が多くてやきもきした日もありましたが、連続して撮影できて良かったです。時間と共に変化する夕焼け空の美しさを楽しむことができました。
これを見ると1日でもずいぶん位置が変わることがわかりますね。
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