2022年4月4日から10日まで連続して月の撮影ができました。これは自分史上で最長記録になります!(祝)
その要因として私が退職して時間を自由に使えることになったこともありますが、このように天候に恵まれることはなかなかないと思います。しかも、モザイク撮影という時間のかかる方法をとっているのでなおさら貴重です。その分かなり高精細に画像を得ることができました。
今回はこれを記念してまとめ画像を作成しましたので、以下にご紹介したいと思います。
まず個々のモザイク画像を縮小(約0.2倍)して並べてみました。およそ1日毎の画像になります。
個々の画像は、モノクロCMOSカメラ(ZWO ASI174MM)のモザイク撮影でL画像を得て、一眼レフカメラ(Nikon D810A)の1枚撮りによりカラー画像を得た上で、ステライメージ9というソフトでLRGB合成を行いPhotoshopで仕上げています。自分の中では同じような感覚で画像調整しているつもりですが、並べてみると色の調子や階調などが微妙に違っていてなかなか揃えるのは難しいですね。日によってかなりバラつきがあることを痛感させられます。
一眼レフ撮影時のホワイトバランスは基本的にオートに設定していますが、空の状況に影響されるのか色の調子は微妙に異なります。また、階調の調整は少し変えるだけで明暗境界線の位置がかなり変わったりします。いつも一定の調子に仕上げるのは本当に難しい。どなたか良い方法があれば教えていただきたいです。
次にPhotoshopで個々の画像をレイヤーに読み込み、位置を合わせてアニメーションGIFを作成してみました。サイズは元画像から縮小(約0.36倍)しています。画像をクリック(タップ)すると再生します。
アニメーションにすると余計に色や階調の違いが目立ってきます。カラーバランスやトーンカーブ、画像の回転などをいじってできる限り合わせたつもりですが、調整はきりがなく途中で嫌になりました。(笑)
作ってみて気づいたのは、見かけの大きさがほとんど変わっていないことです。調べてみると、4月8日AM4:11に月が最遠になっていました。つまりこの期間は比較的距離の変化が少なかったということですから納得ですね。そして最遠付近ですから1日当たりの満ち欠けの変化量も少ないはずです。ただ、秤動はしっかりあって、経度方向は東へ7.5度、緯度方向は南へ6.6度変化しています。これがわかるように画像の回転方向を合わせるのは基準がないだけに困難でした。アニメーションを見ていただけるとそのあたりのいい加減さがわかると思います。m(__)m
そう考えるといっそのこと天文ソフトのシミュレーションの方がいいような気もします。(;^^A
でもそれを言ってしまうと元も子もありませんね。欠け際の地形のリアルさや精細さはモザイク写真ならでは…ということと三日月から半月過ぎまで一般に良く目にする範囲の変化が表現できたということで、今回は自己満足しておくことにします。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。 (おわり)