2023.4.30 明るい空で見れた月面ス

 2023年4月30日は全国的に雲が多い天気の中、何とか予報通り「月面ス」が見られたのでご報告したいと思います。
 前回、2023年1月31日に見られた「月面ス」の観測を元に、4月30日は18時頃(17~19時)に「月面ス」が見られるはずと予想しました。(その記事はこちら
 ただ、この時間帯は日没前後の空が明るい状態なので、それが見え方にどう影響するかを確かめたいと思っていました。

カメラを接続した望遠鏡

 当日は完全な曇り空をにらみながら16時半頃より撮影の準備をしました。タカハシのμ250にASI224MCを接続しパソコンで拡大撮影するべく準備完了!今回は明るい中での現象なので、青空も写るようにカラーのCMOSカメラを選択しました。また、同架している15cm屈折では眼視での確認と一眼ミラーレスカメラをつけての全景撮影をすることにしました。

【当日の空のようす】
左上17h03m 右上18h08m 左下18h34m 右下19h03m

 しかし、太陽の位置も雲で見えないお天気が続くので、あきらめムードが漂います。そろそろ見え始めるであろう17時頃になっても月は雲の中で全く姿が見えません。残念!
 そうこうしているうちに、18時を過ぎてから少し雲が薄くなりぼんやりと月の形がわかるようになってきました。(もしや!)さっそく望遠鏡に導入、何とかピントを合わせます。でもパソコンのモニタでは雲がかかっていてティコやクラビウスはわかるものの「月面ス」が判別できません。望遠鏡をのぞいてもさっぱり見えませんでした。
 ところが、18時10分頃から雲がさらに薄くなり、なんとモニタ画面に「ス」の文字がフッと浮かんできました。(やった!)撮像ソフトのゲインやシャッタースピード、ガンマを見やすいように調整し、急いで撮像!その後はとりあえず流れる雲が薄くなるタイミングで不定期に撮像を繰り返しました。
 そして、18時半頃から月のまわりはほとんど雲がとれて青空の中に白い月がクッキリと見えるようになりました。オーマイガー!奇跡か?!願いが天に届いたような気分になりましたよ~。

 それでは次に観測した結果を示します。まずは、15cm屈折による月全景撮影と眼視観察(100倍)です。

APM ZTA152+Panasonic Lumix S5 / ISO400 1/60s

 この写真は、日の入の10分前に撮影したものです。拡大して見ると「月面ス」がわかります。

 この時間になると月の前には雲がほとんどなくなり、15cm屈折望遠鏡の100倍では「月面ス」が非常にクリアに見えていました。太陽も山に隠れるほど低くなっていたので、空の明るさもだいぶ暗くなったからでしょう。
 ここから言えることは、日没前後の明るい空でもスッキリ晴れていれば「月面ス」は容易に確認できるということです。もう少し太陽高度が高い時は残念ながら雲が多くて、どれほどの見やすさかはわかりませんでしたが、ある程度確認できるのではないかという感触は得られました。

 続いて、25cm反射(μ250)で撮影した結果です。

 18時過ぎまで雲が月を完全に隠していたので、見え始めると予想していた17時頃のようすは確認できませんでした。上の18:10の写真は、まだ薄雲に覆われていた時のようすです。コントラストが悪い中でも「ス」の形は確認できますね。19時を過ぎると周りの地形にも太陽光が当たって、相対的に「ス」が目立ちにくくなってきます。19時半を過ぎるとかなり雲が厚くなってきたので、撮影および観察はあきらめました。

 以上いかがだったでしょうか? とりあえず日没前後の空が明るい状態でも十分確認できることがわかって良かったです。今回を振り返ってみると、私の印象では最適な観察時間(「ス」が浮かんで見える)が18時~19時頃だったと思います。
 次回は2023年6月28日に見られるはずです。今までの観測から予想するとピークの時刻は19時半。観察に適した時間帯は18時半~20時半だと思われます。日没前後の空が明るい状態ですが、空さえクリアに晴れていれば見えるに違いありません。21時頃からは周りの地形が光って「ス」の形がわかりにくくなってくるでしょう。
 でも、6月下旬は梅雨の真っただ中ですよね。(゚д゚)!!
 どこかでクリアに見えてくれることを祈っておきたいと思います。 (おわり)

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