月撮影用4Kカメラ ~ LUMIX S5

 2021年4月 月撮影用に4K動画撮影ができるカメラを導入しました。Panasonicの「LUMIX S5」です。
 4K動画が撮影可能なフルサイズミラーレス一眼カメラと言えば,ソニーの「α7sⅢ」が圧倒的な高感度性能と高画質で階調豊か(4:2:2の10bit)で撮影できるということで注目されていましたので 「LUMIX S5」 と迷いました。高感度性能はα7sⅢがたぶん優れています。 4:2:2の10bit の4K撮影は両機種とも可能。しかし,4K撮影の画角バリエーションは α7sⅢ が1パターン(フルサイズのみ)に対して,S5は3パターン(フルサイズ,APS-C,PIXELbyPIXEL)も選べるという差があります。これはレンズや望遠鏡を変えることなく,カメラの設定だけで倍率が変えられることを意味します。下の写真は望遠鏡(焦点距離1200mm)で動画を撮った時の画角の違いです。

FULL
APS-C
PIXELbyPIXEL

 APS-CとPIXELbyPIXELの差はわずかですね。この時(2021.7.22)の月の視直径は約32.5分。見かけの大きさとしてはまあま大きな方です。スーパームーン時で33分強ですから,PIXELbyPIXELでも月の全体がきっちり入ります。私はこの倍率を変えられるということに魅力を感じたのとα7sⅢは星野写真を撮るとありえない緑色の星が写るという情報があったことでS5を選択しました。実は価格的にS5の方がかなり安いというのも大きな要因でした(笑)。

撮影に使用しているデジタルカメラ

 現在使用しているデジタル一眼カメラを並べてみました。
【一番右】Canon EOS5DmkⅡ <2009年2月~>
【真ん中】Nikon D810A <2017年6月~>
【一番左】Panasonic LUMIX S5 <2021年4月~>

 EOS5DmkⅡ は当時他機種に比べ高感度に強く2Kハイビジョン撮影もできたため月の動画撮影や天体写真などにフル活用してきた愛着あるカメラです。 D810A は星座や星雲星団の写真でノイズが少なく赤い星雲がよく写る天体用の特別なカメラでなかなか気に入っています。ただ動画は2Kまでで4K撮影できません。そこでS5の導入です。ミラーレスなだけあってボディサイズは他の2台に比べてコンパクトです。

バリアブル液晶が使いやすいS5

 LUMIX S5はバリアブル液晶モニタのある機種です(5DmkⅡとD810Aにはない)。やはりこれ,めちゃくちゃ便利ですね。楽な姿勢で確認できるので,これがないカメラは使いたくなくなるくらいです。それとボタンや設定メニューがわかりやすく他のカメラに比べストレスが少ないのも良いところです。何より階調を豊かに撮影できる設定が豊富で(V-LOGとかHLGとか)月を撮影するのに適していると思います。レリーズをつけなくてもスマホでシャッターを切ったり動画の撮影ができます。ミラーレスなので振動もないし,いい感じです。ただし,できることがすごく多くて使いこなすのにかなりの慣れが必要な気がしています。望遠鏡による月の動画撮影は操作慣れましたけど,スチル写真は未だに悩んでいます。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次