二年ぶりの小旅行② ートロッコ列車・嵯峨嵐山散策ー

 2年ぶりの小旅行2日目 6/18(土)です。(1日目のようすはこちら)湯ノ花温泉で朝を迎え、ワタシは6時過ぎに目覚めました。嫁はまだ夢の中。起こさないようにそろっと部屋の露天風呂に入ります。朝風呂は温泉の醍醐味ですね。風と小鳥のさえずりが心地よい。真下の空調装置の音が大きいのと外の景色が今一つでしたが、さわやかな泉質の温泉に免じて良しとしました。 続いて起きてきた嫁も温泉に浸かりほっこりします。朝風呂を楽しんで落ち着いたらお腹が減ってきました。

「ゆのはな月や」の朝食(一部)

 朝食は前日の夕食と同様の個室でいただきましたが、京野菜など地元の食材を使った上品な味付けで、少量ずついろいろなものを楽しめました。これがこの宿の売り?の「京ごはん」ですかね。 どれも美味しかったので、ご飯をおかわりしてしまいました。

 お腹も満足したところでチェックアウトを済ませ、嵯峨野トロッコ列車の亀岡駅へ向かいます。この日は初めて乗るトロッコ列車で嵯峨野・嵐山へ行き適当に散策。そして帰りは運賃が安いのでJR山陰線で嵯峨嵐山駅から亀岡の馬堀駅まで行き、歩いて車を停めた駐車場まで戻るという寸法です。嵯峨嵐山付近は京都市内でもきわめて渋滞する場所なので、トロッコ列車を含めた嵯峨嵐山観光へ車で行く場合はこのルートが渋滞のストレスがなく最適かと思います。

トロッコ亀岡駅周辺地図 (C)GoogleMap

 さて、9時半頃宿を出発してトロッコ列車用の駐車場へは10時前に到着しました。駐車場は広くて行ったときにはガラガラ。入口で近寄ってきたおじさんに駐車料金700円を支払います。前後して修学旅行生を乗せたバスが1台やってきました。たぶんトロッコ列車に予約の団体です。駅に行くと始発10時半の切符は10時過ぎから販売ということで並んで待つことにしました。前から3組目でした。トロッコ列車は1両だけ窓ガラスのない完全開放の車両『リッチ号』があって、他の車両も含めて全席指定となっています。雨も降らず寒くないのでこの車両を狙っていましたが、事前の予約でほとんど埋まっており、前に並んでいた人が最後の席を購入したため残念ながらゲットできませんでした。他の車両もかなり予約で埋まっていましたので、休日にトロッコ列車に乗りたい人は事前に予約しておくほうが良いですね。

トロッコ列車
トロッコ列車内部

 時間までホームで待っていると。嵯峨野方面から来た列車が人を乗せて入ってきました。どうやら、そのまま折り返して乗る人がかなりいるようです。降りる人を待ってから、チケットが取れた1両目に乗り込みました。意外に窓の面積が広くて開放的、椅子は木でできた素朴な風合いで気分が高まります。

トロッコ列車の窓から眺める保津川下りの船

 さあいよいよ出発!椅子は硬くて列車はかなり揺れますがこれも味ですね。時速は約25kmでガタゴトと木々の中を進みます。やがて保津川が流れる渓谷が窓から見えてきました。ここは保津川下りが有名で船に乗った人が景観を楽しんでいます。列車が汽笛を鳴らすと船の人が手を振ってくれました。こちらも手を振り返します。なんか楽しくていい感じです。

途中の無人駅「トロッコ保津峡駅」
駅のホームに並ぶタヌキたち

 途中の保津峡駅にはタヌキの置物が並んでいました。ほのぼのしますね~。途中、車掌さんの観光アナウンスがあったり、列車がスピードを落としたりして、テーマパークの乗り物みたいな雰囲気です。桜や紅葉も線路脇にたくさんあったので。春や秋もすばらしいながめが楽しめそうです。

「トロッコ嵐山駅」
「竹林の小径」

 終点は嵯峨野駅ですが、我々は一つ手前の嵐山駅で下車しました。嫁が有名な「竹林の小径」を歩きたいと言ったからです。嵐山駅を降りてすぐの「竹林の小径」は確か結婚前にデート(笑)で訪れて以来、なんと40年ぶり!!その時の印象よりもきれいに整備されていてしかも人が多い。浴衣のおねえさんもちらほらいて京都どすなぁ~。空気も清々しくてええ感じです。

天龍寺の北門
百花苑のアジサイ

 竹林を抜けると天龍寺の北門が見えてきました。このお寺、実は入ったことがなかったのですけれど、嫁と顔を見合わせて入ることに決定。中へ進むと百花苑という庭に、ちょうどアジサイがきれいに咲いておりました。ヤマアジサイの種類も多く、その控えめで繊細な美しさが素晴らしかったです。

天龍寺 大方丈
天龍寺 曹源池

 そこを抜けて大きな大方丈と呼ばれる建物へ行くとその前に手入れの行き届いた庭園がありました。そこには曹源池という池があってワンダフルな眺め。周辺にはゆっくり愛でることができるように長椅子がありました。
 さすが世界遺産にも登録されているだけあって、日本の美が凝縮されている感じです。派手ではないですが、無駄のない自然を生かした美しさがそこにはありました。外国人が数多く見学されているのも納得です。何か日本が誇らしく思えました。

 天龍寺を後にし渡月橋方面へ抜けると、さまざまなお店が並ぶ通りへ出ます。土曜日のお昼前で、かなり人の数も増えてきました。カップルや女性同士が目立ちますね。昼食はコロナの事もあるので、空いている適当なコーヒー屋さんを選んで軽くすませました。食事後に天気予報をチェックすると、1時間後に雨にあう予報が…。本当は渡月橋を渡りたかったのですが、傘を持ってきていなかったので仕方なく帰路へとつきました。でも、短いながらも濃密な時間を過ごせたので良しとします。また、曇り空で陽ざしもなく暑くもなく、この時期の散策としてはちょうど良かったのかもしれません。

 以上、かなり近場で短い時間でしたが、遠くへ行くより疲労感も少ないので、これはこれでアリだと思えた小旅行でした。(おわり)

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