星見屋さんのクルマ選び ー 最近の車編 ー

星見屋さんの車選び -過去の車編- の続きです。
さて,前車ゴルフ5GTIは5年乗り,もっと機材が載る車を欲していました。ゴルフの下取り価格を調べてみると,10年落ち8万㎞の車なのにそんなに悪くない。今まで国産車で5年乗ったら二束三文だったのにねぇ…さすが人気のスポーツモデルは違うのか。俄然,買い替える意欲が出たところで次の車を求めて見つけたのが,フランス車のカングーでした。

【⑥ルノー  カングーⅡZEN(1.2L/6MT)】

<車の概要>
全長4280mm,全幅1830mm,全高1810mm。5人乗り,排気量1.2L,最高出力115ps,最大トルク190N・mのDOHCターボエンジン,6速マニュアル仕様。後席手動スライドドア,リアは観音開きの扉。

<選定のポイント>
①積載量が大きい,②走りもそこそこ楽しめるマニュアル車 の2点。

①を満たすマニュアル車はなかなか存在しない中,ルノーカングーに1.2Lの6MTが出るということで,カングーについて調査した。ネットではカングーの大空間をさまざまな工夫で利用しているユーザーがたくさんいることがわかり,積載については完全クリア。あとは②の条件を満たすかどうか試乗してみたところ,1.6Lの4速オートマ仕様だったがなかなかのフィーリングで好印象,乗り心地はかつて体験したことがないほどしなやかでこれまた好印象。1.2Lの試乗はかなわなかったが,これならいけると確信し,購入に踏み切った。

カングーの荷室,トノカバーに椅子やテーブルを固定
引っ越し荷物もOKの積載力

<長所>
・乗り心地がやさしい。車止め乗り超えてもガツンという衝撃がないほどしなやか。シートもやわらかいがコシがあり長距離も疲れない秀逸なもの。レガシィに装着していたレカロシートより快適なほど。
・窓が大きく視界抜群。今まで背の低い車ばかりだったので,少し高めの運転席はラクチン。
・最小回転半径5.1mで小回りがきく。幅が広いが取り回しはとてもしやすい。
・背が高いわりに山道が楽しい。ロールはするがしっかり粘り不安なし。
・とにかくいっぱい積める。荷室のトノカバーがしっかりしていて機能的。前後にオーバーヘッドコンソールもあって便利。
・積載力高し!自転車楽勝。息子の引っ越しは1回ですべて積み込めた。
・サイドミラーが大きくとても見やすい。
・燃費は街中10km/L以上,高速で15-17km/L。過去の車で最高の数値。それでいて,不足ないパワーがあった。
・前車ゴルフ同様,マニュアル車なのにクルーズコントロール装備。始動や速度調整はゴルフより使いやすくグッド。
・車中泊も工夫次第で問題なし。何度か車内で寝ましたよ。

<短所>
・1速ギアでの発進がトロい。かなりローギアード設定か?最初は右折発進が怖かったほど,慣れたけど。
・マニュアルのシフトレバーがぐにゃぐにゃで節度なし。ゴルフが凄すぎた?!
・小排気量ゆえかマニュアルのわりにエンジンブレーキが効かない。ゴルフは気持ち良かったなあ。
・ブレーキが恐ろしくカックンブレーキで慣れるまで大変。そのかわり物凄い効きでポルシェに迫るというデータが(ホンマカイナ)!その分ホイールの汚れもすごかった。(欧州車あるある?!)
・商用車ベースゆえか,各所の作りがチープ。内装はプラスチッキー,走ればあちこちから音がする。ドアなどの内側は鉄板むき出し(磁石の利用可で便利だけど…)
・道に凹凸があると思った以上に大きくゆすられる。バスみたい。
・高速で横風がきついとふらふら上体がゆれて不安感が生まれる。

<総評>
・フロントデザインはファニーフェイスであまり好みではなかったが,リアは国産車にはないオシャレ感があって気に入っていた。
・積載量優先のセレクトとしては間違いなかった。大きなものを運ぶとき,この車で良かったと何度も思った。
・少々ラフに扱おうが汚れようが気にならないという雰囲気があって,完全なる実用車という感じで使い倒せる。
・目を三角にして飛ばそうと思わない車。でもペースを上げて山道を走ることも可能で,運転はそれなりに楽しい。年齢的にはちょうどよかったかも。

<買い替えるきっかけ>
 2020年後半にカングーとほぼ同じようなタイプ車,プジョー リフターとシトロエン ベルランゴが本格的に販売されるという情報が出ました。カングーオーナーが多数買い替えることが考えられます。となるとカングーの中古車が多数出て,買取価格が下がる可能性があると考えました。そういう意味で「買い替えるなら今でしょ!」という声が聞こえてきて,2019年後半から探し始めることになったというわけです。ちなみに5年乗った買取価格は新車価格の半分以上ありました!

【⑦ボルボ XC40インスクリプション】

<車の概要>
全長4425mm,全幅1875mm,全高1660mm,車両重量1670kg。5人乗り,排気量2.0L,最高出力190ps,最大トルク300N・mのDOHCターボエンジン,8速オートマチック仕様。4輪駆動。

<選定のポイント>
①積載量がそこそこ大きい,②安全装備充実,③アダプティブクルーズコントロール装備 の3点

今まで選定ポイントに挙げなかったが,実はデザインが気に入らないとやはり購入には至らない。XC40に注目したのはまさにデザインの良さにひかれたことだった。特にフロントが素晴らしくカッコイイ!(ブリティッシュブルドッグがデザインモチーフだとか?!),リアも安定感のある佇まいは国産車にない良さがある。それだけでなくしかも2018年の日本カーオブザイヤーを受賞した評価の高い車である。①については,今のところ必要な容量はクリア。そして②③の条件は高いレベルでクリア,ボルボの売りの部分である。久しぶりのオートマチック,遠出を楽にする仕様を選んだのは,やはり年齢のせいがあるかも。

すごく丈夫な荷物仕切りネット
後部座席を倒して荷物を載せると完全フラットに

<長所>
・外観だけでなく内装も非常に気に入った。上品で落ち着くスカンジナビアンデザイン。取り外し可能なゴミ箱や収納可能なトノカバーなど機能性もバッチリ。
・前席シートは過去の車の中で最高の出来。
・後部座席を倒せば,ほぼ完全にフラットになり荷物が積みやすい。
・XC60標準装備の荷物仕切りネット(ヤフオク,2000円で購入)がXC40にも装着可。これで万一の事故にも安心。
・ボディ剛性が非常に高く,各パーツもしっかりできている。車内も静かで音楽が心地よい。
・道に大きな凹凸を越えてもドシャンというような低級な音が発生しない。小さな凹凸のいなし方が心地よい。
・アダプティブクルーズコントロールが秀逸で高速を使った長距離がとても楽。
・安全・運転支援機能が充実しており,ボディの堅牢さと相まって安心感がすごくある。

<短所>
・燃費が良くない。特に街中をちょろちょろ走ると8km/L前後。高速をおとなしく走ると14km/Lは超える。
・最小回転半径が5.7mで小回りがきかない。
・夜リアハッチを開けるとテールランプとカーゴルームランプが10分間点きっぱなしになり,閉めない限り消すことができない。安全性のためだというが天文用には困るんですけど…。
・全長のわりに全幅が1875mmと広く,狭い道や駐車場で気をつかう。
・時々,問題ない場面でも安全装置が働きドキッとする。
・カーブを曲がる時の気持ち良さが足りない。レガシィやゴルフのように山道を気持ちよく駆け抜けるタイプの車ではなく,長距離を快適に移動するタイプの車。

<総評>
 VOLVOと言えば,昔から安全性にこだわりを持っているメーカーで自社の車による死者をゼロにするとスローガンを掲げています。居眠り自損事故を経験しているので,そこはすごく頼もしく感じられるところです。
 また,星見に行った帰りに車に乗り込んだ際,ステアリングヒーター&シートヒーターもあるし,おもてなし感というか癒され感があって,走り出しても静かで滑らかで快適に帰路につけるところがとても気に入っています。乗っていると気持ちの余裕ができ,シャカリキに飛ばそうとは思わない雰囲気があるので,年齢的にも良かったとあらためて思っています。
 多少,不満な点はありますが長所がそれをカバーして余りあるので,大切に乗っていこうと思います。

 以上で「星見屋さんのクルマ選び」はおしまいです。星見屋さんのカーライフの少しでも参考になれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次