月齢28.3の月ゲット!

 2021年9月6日,月齢28.3の細い月を雲が多い中,何とか撮影することができました。
 この時期(秋分前後)は日の出前の細い月が高く昇るので,撮影するチャンスなのです。
 そこで,晴れることを祈って前日から撮影機材を車に積み込み準備万端。夜は21時過ぎに寝て,アラームを午前3時10分にセット。予定通りにアラームで目を覚まし,3時半には車で出発。あらかじめ下見をしておいた近くの川の堤防へ向かいました。車で5分とかからない場所ですが,東から東北東にかけては開けていて遠くの山は高度2度以内におさまります。
 ところが家を出た時には一面雲。現地に着いても状況変わらずでした。月の出は4時16分。おそらく見え始めるのは4時半頃からと考えていたので,まだ時間はあります。晴れてくるのを期待しつつ,車から赤道儀を取り出し組み立て始めました。これだけの細い月を長焦点の望遠鏡で撮影するのはISO感度を高くしても数秒の露出が必要です。止めて写すためには赤道儀で追尾しつつ撮影しなければなりません。設置場所の草や地面は夜露でしっかり濡れています。気温は21度。これはレンズにヒーターを巻かないと曇るおそれがありそうです。バッテリーから赤道儀とヒーターの電源をとって,カメラを装着。バランスをとって,さあ北極星で赤道儀の極軸を合わそうと空を見上げると残念!星が見えません。仕方がないので,方位磁針でおおよその北へ向け,モーターON!正確に合ってなくとも数秒なら大丈夫?!と言い聞かせます。

撮影地より,東北東を望む(肉眼より明るく写っています)

 曇り空を恨めしく見上げていると,一つオレンジ色の明るい星が見えました。方向からするとおそらくオリオン座のベテルギウス!手早く望遠鏡を向け,カメラのモニタで拡大しピントを合わせました。さあ,これでおおむね準備は完了。あとは晴れるのを待つだけです。
 しかし,月の出が過ぎた4時20分になっても,一向に晴れる気配がありません。ベテルギウスも見えなくなっていました。撮影予定の4時半になっても状況変わらず,あきらめるしかないか~と思ったその時!東の山の上の雲が少しあいたような気がしました。念のため双眼鏡で見ると,なんと細い月が山の上に見えているではありませんか!!肉眼では気が付きませんでした。
 

4時34分撮影(ISO6400,シャッタースピード2s)

 あわてて,望遠鏡を向け露出を合わせます。やはり暗い!!月の高度は2.4度。望遠鏡のF値は6.7(f=700mm),カメラのISO感度6400で2秒。ようやく地球照が写りました。動画はシャッタースピード1/30sにしないとカクつきますが,そうするとISO感度最大の51200でもまだアンダーでした。厳しいです。

4時55分撮影(ISO6400, シャッタースピード 1/4s)

 じっくり撮影する間もなく,すぐに厚い雲が襲来し月を隠してしまいました。あ~しばらく無理だぁ~。見えない時間が10分ほど続いたでしょうか。日の出は5時32分なので,空がどんどん明るくなって雲の輪郭がはっきりしてきます。4時55分頃,ようやく雲の切れ間から細い月が顔を出しました。でも,完全に隠れない瞬間はないくらい,次々と雲が押し寄せます。

5時9分撮影(ISO3200, シャッタースピード 1/30s)

 そこからは,少しでも雲が切れたらとにかく写真を撮って,動画を撮って…忙しかったです。散歩のおじさん(おじいさん)が何人も通っていきましたが,必死になっていたせいか,誰にも声をかけられませんでした。(笑)
 こんなにも早朝散歩する人が多いのは初めて認識しました。しかし,4時前のまだ暗い時で懐中電灯なしに歩く人がいるのにはビックリ!街灯の無い暗闇の中で,ザッザッザッと近づく音はちょっと怖い。女性だったら嫌だろうなぁ。

 動画を撮ったと言いましたが,ほとんど雲の入った動画しか撮れませんでした。それでも何シーンかをつないでBGM入れて,YouTubeにアップしてみました。  
 望遠鏡はPentax 105SDHF(直焦点f=700mm),カメラはLumix S5。撮像範囲はAPS-Cより狭い「PIXELbyPIXEL」に設定して4Kで撮影しました。フルサイズ換算では焦点距離約1200mm程度になると思います。
 YouTubeは2Kで出しています。良かったらご覧ください。

日の出前,撮影地からのながめ
撤収前のようす

 というわけで,すっきり晴れませんでしたが,何とか撮影をすることができました。雲が多く半ばあきらめていたのですが,一定の満足感を得ることができて良かったです。
 最後に日の出前の美しい朝焼けをながめ,清々しい気分で帰路につきました。


 

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